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池袋フクロウ物語 第2話

2010.10.28

その他

 

池袋フクロウ物語 #2

 
夏が終わり、くだものややさいがたくさんとれる秋がやってきました。
夏のあつさが少し苦手なえんちゃん達フクロウにとっては、だんだんとすごしやすい季節になっていきます。  


今日は、えんちゃんのお家に、いとこのコノハズク兄さんからひっこしをして新しいお家を建てたので、遊びにいらっしゃいというお手紙がきました。
ものしりでいっしょに探検をしてくれるお兄さんが大好きなので、夜ごはんを食べおわってお手紙があったことを知ったえんちゃんは大よろこび。


「パパ、ママ、行こうよ!」
えんちゃんが言います。


「行きたいけどパパはお仕事がいそがしいからなぁ。」


「ママもお仕事があるしねぇ。」

パパとママのお仕事がいそがしいので、行くことがむずかしそうです。
えんちゃんががっかりしていると、パパがそうだ!と言いました。何かいいことを思いついたようです。


               

「どうしたの、パパ?」


「えんちゃんはもうひとりで飛べるし、パパやママがねるお部屋にいなくても、ひとりでねられるようになっただろう?」


「そうだよ?」


「だから、えんちゃんはひとりでおとまりに行っても平気だとパパは思うな。ママはどう思うかい?」


「そうね、お兄さんにそうだんして、いいよって言ってくれたらそうするのもいいかもしれないわね。」

パパとママが話しているのを聞いたえんちゃんは、とてもびっくりしました。ひとりでおとまりに行くなんて、考えたことがなかったからです。


「ええっ、ぼくひとりでお泊りなんてできるかなぁ・・・。」


えんちゃんはこまってしまいました。そのようすを見たパパはやさしく笑って
言いました。


「そんなに困らなくてもいいんだよ。それよりも、今日はもうねる時間だからねなくちゃな。」


「そうよ、えんちゃん。まずはお兄さんに聞いてみなきゃいけないわ。ママがお手紙を出しておくから、そのおへんじがきたら考えましょう。」


えんちゃんはパパとママに連れられてねる部屋に行き、おやすみなさいのあいさつをして、ふとんの中に入りました。
おふとんの中で、お兄さんと遊ぶことは楽しいだろうなぁ。
でも、ひとりでおとまりはちょっとこわいなぁと考えているうちに、ぐっすりとねむってしまいました。

 

 
次の日になりました。
今日はパパもママもお仕事がお休みなので、お家にいる日です。
こういう日のえんちゃんのお家では、朝からおそうじをして、お昼ごはんを食べた後にみんなでお買いものに行きます。
ちょうどお昼ごはんがおわってかたづけをしていたときに、ゆうびん屋さんがお手紙をとどけに来ました。
お兄さんからの手紙のようです。


「へんだわ、これからお手紙を出しに行こうと思っていたのに」


ママがふしぎそうに首をかしげました。お手紙を読んでみると、えんちゃんにどうしても家を見せたいということと、パパとママがお仕事で行けないけれど、えんちゃんが行きたいと思っている時にはおむかえに行くので、いっしょにお兄さんのお家でおとまりをしようということが書いてありました。


「ねぇ、なんでお兄さんはぼくにどうしてもお家を見せたいって書いているの?」

パパとママに聞いてみると、ふたりはとても真剣な顔をしています。
なにか大事なりゆうがあるようです。
                        

 


「このまえ、えんちゃんは、なんでいろいろなものを作れる人間が空気の変なかんじを直せないのかって聞いたよね。それはおぼえているかな?」


そのことをえんちゃんはとてもよくおぼえています。
その次の日からお友達と遊ぶ時やまちを探検するときに、そのことをずっと考えていましたが、むずかしくて答えが出ないままでした。


「じつは、お兄さんがひっこしをしたわけとそのことは、少しかんけいがあるんだ。」
それを聞いたえんちゃんは、どういうかんけいがあるのかと聞きましたが、パパもママも自分の目でお兄さんの新しいお家を見て、お兄さんの話を聞いたほうがよくわかるよと言いました。
それを聞いたえんちゃんは、お兄さんのお家に今すぐにでも行きたくなりました。


「パパ、ママ、ぼくはお兄さんのお家に泊まりに行くよ!ひとりでもへっちゃ

らだよ!」


その日のえんちゃんのお家のお買いものは、ごはんのざいりょうを買うだけでなく、えんちゃんのおとまりの道具も買いに行くことになりました。
えんちゃんは早くお兄さんのお家に行きたいな、という気持ちとおとまりの道具をもてるうれしさでいっぱいになりました。自分のおとまり道具をもてるなんて、おとなみたいだなぁと思いながら、えんちゃんはパパとママの間をいつもより元気に飛んでお店をめざすのでした。  #2おしまい

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