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第19回「図書館を使った調べる学習コンクール」受賞作品が発表されました。

2016.01.17

その他

先日、紹介しました第13回「調べる学習コンクールinとしま」の全国版、図書館振興財団主催の第19回「図書館を使った調べる学習コンクール」の受賞作品が発表されました。

応募総数は70056点。31作品・3団体が入賞し、優良賞は110作品、推奨賞が209作品、佳作972作品が選ばれました。結果はコチラ

豊島区から応募した作品は優良賞が1作品、推奨賞8作品、佳作8作品が選ばれたそうです。皆さん、おめでとうございます。

惜しくも入賞は逃しましたが、優良賞は朝日小学校5年生・久保 瑛介さん『心の場所知ってる?』です。

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「心ってどこにあるのだろう?頭なのか?心臓なのか?」。幼い時に限らず誰しもが当たる疑問に久保さんは真っ直ぐ向き合います。脳の機能について調べ、心の病について調べ、緊張時にお腹が痛くなる自分の経験から、久保さんは心は脳だけではなく、小さな粒が体全体にあるのではないか?という推測をします。その粒が外からの刺激を受け、脳に伝達され心の形を作る、と。当然、現代の科学でも心の在り方には明確の答えは出ていないので、考えれば考える程悩んでしまいます。そこで久保さんは立教大学文学部教授で哲学者の河野哲也先生に考えている疑問をメールで問い合わせます。

河野先生はまず心の場所は哲学的にも難題であることを断り、そして急いで正解を得ようとせずに、自分で可能な限り考えてみて欲しいと返事をし、久保さんの心の定義について問い返しをします。先生とのやり取りを通して、哲学的な問題について自分なりの考えを誰かに伝えることによって自身の考えを深めていくという、「学ぶこと」においてとても大切なことを久保さんは学んだように私は思いました。答えを出すのが難しいことについて考え詰める、それを他者と共有し、研磨していく、改めて考え直させられる作品です。来年の作品にも期待したいです。

以下、豊島区応募作品の推奨賞と佳作の紹介です。

◎推奨賞

・仰高小学校1年生 岩井 まゆさん『ユニバーサルデザイン探検』

・朋有小学校1年生 志田真奈 さん『みんなにやさしいすてきなデザイン ユニバーサル デザイン大研究』

・長崎小学校2年生 荒井柚帆 さん『なんで青がすごいの? ~光とLEDとノーベルしょう ~』

・池袋第一小学校2年生 久郷 悠人さんの『歯の生えかわり七つのひみつ』

・長崎小学校2年生 武井 智咲さんの『ほしがきはふしぎのかたまり』

・高南小学校3年生 小田切 碧生さん『暗号大研究』

・朋有小学校 5年生 志田一太さん『大きな宇宙の小さな粒~マンガから始まったぼく の興味は最先端の研究所へ~』

・仰向小学校6年生 高嶋 玲佳さんの『役立つ生き物 環形動物』

◎佳作

・駒込小学校2年生 小林杏さん『てんてんてんじ』

・仰高小学校2年生 佐藤世梨さん『じもとかるた』

・駒込小学校2年生 吉田裕紀さん『日本の線ろ』

・西巣鴨小学校3年生 堀川羅奈さん『ツバメの1年』

・富士見台小学校4年生 大野耕太郎さん『納豆とネバネバの秘密』

・目白小学校4年生 大橋馨子さん『大切な塩』

・目白小学校4生 遠島麻央さん『昆布の恩がえし』

・高南小学校5年生 佐藤 魁星さん『「新聞」に迫る!!』

 

年々豊島区の小中学校の応募数は増えています。賞を獲ることが全てではありませんが、来年は入賞に期待したいところです。改めておめでとうございます!

なお、受賞式は3月にあるそうです。

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