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ゼファー池袋まちづくり

News&Rport お知らせ・活動報告

●12/30 大久保農園報告 サトイモ土寄せ

2018.12.31

大久保農園

 

今年最後の作業です。
ダイコンの写真は左から打木源助大根、おでん大根、秋の彩りです。
何故載せたかは、おでん大根がかなり美味しかったからです。
源助大根に匹敵するか、それより美味しいかもしれません。

用途によって使い分けが必要ですが、煮物は源助かおでんでしょうね。

打木源助大根説明のコピペです。

◆金沢の伝統野菜「加賀野菜」

源助(げんすけ)だいこんは金沢市打木町の篤農家・松本佐一郎氏により、愛知県の井上源助氏の育成種「源助総太」(宮重系青首種)と古くから栽培されてきた在来種の打木大根(練馬系白首種)の自然交雑したものを、選抜育成を繰り返し1942(昭和17)年頃に現在の形になったとされています。その為、打木源助だいこんとも呼ばれています。

昭和30年代から40年代にかけては打木地区を中心に広く栽培され関西などにも大量に出荷されていたようですが、スが入りやすいことや連作障害などの問題を抱え、現在主流となっている一般的な青首大根への転換が進み一時は消滅の危機にさらされるまでになっていました。ところが近年の伝統野菜ブームなどもあり、現在では徐々に生産量も増え、関西をはじめ首都圏などへも出荷されるようになって来ました。

源助大根は美味しいのですが、ひび割れ・ス入りが多く、早めに収獲しないとダメで扱いにくい。

おでん大根は初めて植えたかもしれません。(以前植えたかもしれませんが気にしていませんでした)
形は源助大根にそっくりで、ス入りの心配がない。しかも源助並に美味しい。
畑で抜いた大根を包丁で切りそのまま味見するのですが、甘みが強い。

主力にした秋の彩は大きくて抜くときは達成感がありますが、後の始末が悪い。
今年は4㎏が当たり前で、重すぎて持ち帰りに敬遠されます。美味しいのですけど。

おでん大根は甘みも強く、緻密で柔らかく、煮てカラシを付けて食べると、ほれぼれしてしまいます。
朝の食卓には厚切り大根煮付け、大根味噌汁、乱切り干し大根溜まり漬け、焼き鮭…こんなに美味しいものばかり食して幸せでした。

さて、今日はUMEさんが道具類の洗浄から始まりました。

泥の付いたスコップ、クワ他をきれいに洗いました。
朝は氷点下4℃くらい、水道は全く出ません。
元栓を閉めて蛇口を開けてあるので、水道管の破裂はありませんが、水が出てくるまで相当時間がかかります。

UMEさんはこれをしないと仕事納めにならないと、寒い中一人で洗ってくれました。
朝は8時に着き、清掃・火起こし、雑用をほぼこなしてみなさんを待つ。
段取りと後片付けが大事と、他の人がやらないことを黙々とこなしています。
そして仕事が早いし、昼飯を食べずに最後まで作業する。尊敬されますよね。

今日のメイン作業はサトイモの土寄せです。
雑草は枯れてきたので作業はしやすくなっています。

何度かお知らせしていますが、今年のサトイモは雑草に被われてしまい、私個人としては諦めました。
そのために毎年差し上げている団体や個人には一切差し上げていません。
生産量より品質が心配でした。
当然ながら一株の大きさは半分以下でしょうか。
でも、美味しいから、自然の力ってあらためてすごいと思わざるを得ません。
雑草と生命力を掛けて競争したのでしょう。
そう考えると、今年のサトイモはパワーを秘めているかもしれません。

中耕作業をしてスコップで土寄せをしました。
機械で土を柔らかくしないと土上げ出来ません。
場所が分らなくなるので、棒を挿して一株ずつ目印を付けました。

MOROZUさん、UMEさんと3人で作業。
サトイモの上に小山を作り、これで凍ることは避けられます。

本来なら全部掘り起こして土に埋め戻すのがベストですが、作業量が多すぎて出来ません。
RSSCが雑草と刈り、少しずつ収獲をしていましたが、まだ7畝残っています。
太い雑草も枯れているので今の方が作業はやりやすくなっています。

年明けに食用と種芋用に分けたいと思いますが、ジャガイモ土作りもあるし、手が回るかどうか。

上の写真は今年8月のサトイモ畑です。

これは7月。雑草の間からサトイモの葉が少し見えます。手遅れ状態。

上の写真はタマネギですが、畝間を注目して下さい。
雑草一つも生えていません。
SAKUMさんが毎週のようにクワで雑草を取っています。
畑作業15年のキャリアを持っているから、仕事がきれい。こうでありたい。

27日にダイコンを交換用に収獲してお終い予定が、ダイコン畑の前に立ち、このままダメにするのがもったいないと思い、また30本ほど収獲しました。
我ながらそこまでしなくてもと思いながら、ダメにするのが忍びなくなって、つい車に乗せて、交換用に持って来ました。

もうダイコンは行き渡っているからか、交換に来る方は少なくなっていましたが、今これを書いている時点ですべてなくなりました。
畑に来る人がいればご自由にお持ち下さい。良いダイコンが300本くらいはあります。
1週間くらいは凍らずに持つと思います(氷点下が続くと葉は萎れますが、ダイコン本体は辛うじて凍らずに食べられると思います)。

源助や三浦大根は800円くらい何て聞くと、欲しい方に差し上げたいですよね。
デリバリーや商品にする手間の重要性をつくづく感じています。

私は持って行くのはうんざりだし、商品としてきれいに整えるのは時間を取られすぎるし、通販で楽して買うのは時代の流れと理解しますが、流通やその他の手間を考えるとモノが少し安すぎるかもしれませんね。

いよいよ今年も終わります。
アイポイント他お手伝い頂いた方々に、あらためて感謝申し上げます。
良いお年をお迎え下さい。

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